【さるかに合戦】 (上演時間35分)
作/木村次郎 音楽/丸山亜季 演出・人形/伊藤晃 舞台美術/保坂純子
演奏/西尾賢 協力/人形工房
イメージイラスト/てるきなたかみつ
ある秋の日のこと、かにがハサミで稲を刈っていると、やがて猿がのっそりひょんとやってくる。
かにどんは働きもんど。きょうは、ばかにええ天気だの。
かにと猿は田んぼで稲をつくっていた。だが猿は、なにかと言い訳をして働かない。
そうして秋なると、柿の種をひとつおいて、刈りとった稲をごっそり持っていった。
かには柿の種をうえて、元気にうたいだす。
おいない、ほじくるぞ。大きくならぬと、はさみ切る。
よく知られた日本の昔話です。さまざまな形で各地に伝えられています。
脚本は、詩人・木村次郎さんが自ら創立した劇団人形座のため1958年に書かれました。
シンプルな構成とリズミカルなセリフ回しで、働くことの喜びが力強くうたわれています。
作曲は、のちに「音楽教育の会」の活動を通じて保育の現場で実践と研究を重ねた丸山亜季さん。親しみある曲調の中に命のきらめきがあふれています。
私たち人形劇団クスクスがこの「さるかに合戦」を最初に演じたのは2007年。まだ中東で戦争が続いていたころでした。
あれから時はたちましたが、新たな戦いは絶えることなく、私たちの暮らしを脅かし続けています。
いま再び、この劇を演じることで、戦うことの虚しさ、残酷さ、なぜ戦いが終わらないのか、考えたいと思います。
赤ちゃん子ブタのブーたんは、きょうはごきげんななめです。
パパに抱っこされてもがーがー、びーびー。
ワンコせんせいに、高いたかいされても、がーがー、びーびー。
とっても大きな泣きごえに、キリンさんもゾウさんも、ライオンさんもびっくり。
あれあれ、せんせいが目をはなしたすきに、柵をこえて、とっとこ街へあるきだしたよ。
まってまって、ブーたん。とことことことこ、どこいくの!
ダンボールや身のまわりのもので作った街やどうぶつたち。
ことばのないみじかいお話。
ちいさい子ブタのだいぼうけん。
さく/クスクス おんがく/にしおけん てつだい/おがさわら家
(上演時間20分)