北国の冬を情感豊かに描きました。
美しくも、静かな雪の景色です。
人を助けるのは、やっぱり「人の温もり」ではないでしょうか。
作・演出・美術/伊藤 晃 音楽/西尾 賢 美術補/佐藤 未歩
出演/伊藤 晃・伊藤 典子
【上演時間45分】
むかし、むかし。
雪のたくさんふる山の村に、爺ちゃと婆ちゃが仲よく、笠をつくって暮らしておった。
あすは正月というのに、餅も魚もない。
そこで二人は一所懸命に笠をつくると、爺ちゃが里の市場へ売りにでかけた。
ところが、笠は一枚も売れなかった。
しょんぼりと帰ってきた爺ちゃは、雪の中に寒そうに立っている地蔵さまをみつけた。
「かわいそうに」
背負っていた笠をぜんぶかぶせてやると、家に帰って、
さくさく飯をくって、布団をかぶって、婆ちゃと寝てしまった。
その夜のこと、
雪の中を、重いそりを引いて、近づいてくる唄がきこえた。
じっちゃのうちは どこかな
かさうりの じっちゃ
もち もってきたぞ
かさをかぶった じぞう
ちいさいブタと おおきなブタが
すてきな うちをつくりました
・・・そこへ オオカミがやってきて
プー プー の プーッ!
小さいブタと大きいブタがお家をつくりました。
そこにオオカミがやってきて、プップのプーッ!
だれもが知っているお話をペープサートにしました。テンポのよい紙人形劇です。
作/永柴 孝堂 演出/クスクス 【上演時間25分】