【おばあさんとたぬき】
山のふもとの、ポツンと小さな一軒家。
お里ばあさんは、長い間、たった一人で暮らしていました。
となり村の弥作どんに赤ん坊が生まれたので、
お祝いにお餅をわけてもらいました。
まっ白でやわらかくて、ぷくぷくとした、うまそうなお餅。
どれ、さっそくいただきましょう。
すると…、
とんとん、とんとん!
たずねてきたのは、尻尾のはえたお侍さん。
わしは腹ペコでござる。なにか、食べものはないでござるか?
作/宇野 小四郎
演出・美術/伊藤 晃
音楽/西尾 賢
イメージイラスト/てるきな たかみつ(マーガレット一家)
語り/高坂 諭(一般社団法人 アート企画 陽だまり)
出演/伊藤 典子・伊藤 晃
上演時間 約30分
作者の宇野小四郎さん(1929年~2015年)は、1948年に創立され、現在は神奈川県川崎市に拠点をおく人形劇団ひとみ座の創立メンバーのお一人でした。
多くの人形劇の脚本を書かれたほか、演出家として、プロデューサーとして、研究家として、人形の遣い手として、人形劇の世界におおきな足跡を残されました。
1964年から放送されたテレビ人形劇「ひょっこりひょうたん島」では監修を務められました。
この「おばあさんとたぬき」は、1978年に幼児向けの脚本として著されました。
劇中に大きな出来事は起こりませんが、おばあさんと腹をすかせたタヌキとのほのぼのした交流が心を和ませます。
気ぜわしいこの時代に、ほっと息をつけるやさしい人形劇です。
この度、人形劇団ひとみ座さまからお許しをいただき、クスクスの人形劇としてお届けできることになりました。
遣い手が衝立の陰に隠れて人形を操ります。繊細で愛らしい人形演技をお楽しみください。
身近な素材でつくる海のけしき
ふしぎな生き物がいっぱいだよ!
遣い手が外に出て演じる、言葉のない人形劇です。
マスクを着け、感染対策をして演じます
作・演出・出演/クスクス
振付/ampersand[&] 安達香澄
上演時間 約20分